こんにちは。ペルです。
都市伝説によく登場してくる二コラ・テスラ。
彼は一体どのような人物だったのでしょうか。
エジソンとの関係と発明家としての功績をまとめてみました。
アメリカの電気自動車会社「テスラ」(旧:テスラモーターズ)は彼の名前にちなんでつけられたそうです。
二コラ・テスラのプロフィール
- 名前:二コラ・テスラ(Nikola Tesla)
- 出身:オーストリア帝国(現在のクロアチア)
- 生誕:1856年7月10日
- 死没:1943年1月7日(86歳没)
- 兄弟:5人兄弟(兄1人、姉2人、妹1人)。5歳の時に兄と死別。
- 研究分野:電気工学、機械工学
二コラ・テスラは5歳の時に兄と死別してしまいます。
この事がキッカケかわかりませんが、その頃から幻覚をみるようになり、並外れて優秀であった兄を超えるために勉強に頑張ったそうです。
お陰で数学に関しての才能を発揮するようになったと言われています。
二コラ・テスラのエピソード
- 幼少期は空想と数々の強迫観念にとらわれていた。
- 成人以後は異常な潔癖症で知られた。「
- 宇宙人と交信している(心霊診断を行ったエドガー・ケイシーと交流があった)」「地球を割ってみせる」など奇怪な発言や行動が多い。
- 奇抜な研究内容や、数々の伝説、冷遇された人生などから、彼や彼の発明であるテスラコイルなどはカルト団体や疑似科学に多々用いられ、自身も晩年は霊界との通信装置を研究するなどオカルト色が強まった。エジソンも同様に晩年に霊界との通信装置などを研究した。
- 長身で美男であることからモルガンの令嬢などと恋愛したが、本人の性格などに起因して成就せず生涯を独身で過ごした。モルガンの資金援助打ち切りは娘との関係があると言われる。
- 友人で作家のマーク・トウェインはテスラを「稲妻博士」と呼んでいる。
- 「アメリカSFの父」と呼ばれるヒューゴー・ガーンズバックも友人で、テスラ死後にそのデスマスクを製作させている。
- 科学技術の発展に著しく貢献したとして、肖像が母国セルビアの100ディナール通貨に使用されている。
二コラ・テスラの経歴
- 1878年12月、グラーツ工科大学を中退。
- 1880年1月、プラハ大学に留学するが、コースの卒業証明はうけていない。
- 1881年1月、ハンガリーのブダペスト国営電信局に就職する。
- その後ゼネラル・エレクトリックのフランス法人に勤めた。
(ゼネラル・エレクトリック:世界最大アメリカ合衆国の総合電機メーカー) - 1882年、誘導モーターの開発に成功する。
- 1884年、渡米してエジソンのエジソン電灯会社に採用される。当時直流による電力事業を展開する社内で交流による電力事業を提案し、エジソンと対立して数ヶ月で失職する。
- 1887年4月、独立したテスラは Tesla Electric Light Company(テスラ電灯社)を設立。
- 1915年、エジソンとともにノーベル物理学賞受賞候補となったという噂が流れるが共に受賞しなかった。
- 1930年代にも受賞候補に選ばれるが受賞しなかった。
- 1916年、米国電気工学協会エジソン勲章の授与対象になり一度は辞退するが再考後1917年にこれを受ける。晩年は精神障害に悩まされた。
- 1943年1月7日、マンハッタンのニューヨーカー・ホテルで死去する。享年86歳であった。検死の結果死因は冠動脈血栓症とされた。晩年は金銭苦に陥り、亡くなった時点でほぼ無一文であった。
二コラ・テスラ「エジソンとの確執」
テスラは渡米してエジソン電灯会社に入社する。
当時のエジソンは研究者と発明家としてすでに成功を収めており、エジソンへの憧れや尊敬から就職した。
エジソンの直流電気は大量の発電機が必要だが、テスラの交流電気は遠くまで電気を送ることができ安価で経済的であった。
テスラは交流電気の活用を提案するが、エジソンはこれを受け入れなかった。
後にテスラはエジソン電灯会社を退社し、後年にテスラら交流陣営とエジソンの直流陣営が紛争することになる。
エジソンは交流の危険性を広めるためのキャンペーンとして有名な電気椅子処刑を発案するなどしたが、現在は全世界で交流送電が採用されている。
二コラ・テスラの発明
- 1887年10月に交流システムの特許を出願する。
- 1888年5月16日、アメリカ電子工学学会でデモンストレーションを行い、感銘したジョージ・ウェスティングハウスから研究費100万米ドルと特許使用料を提供される。テスラの特許を使用した交流発電機は、ウェスティングハウス・エレクトリック社の設計で、ナイアガラの滝の発電所に設置された。
- 1888年、循環磁界を発見して超高周波発生器を開発するが、ウェスティングハウス社技術陣の中で孤立して1年で離れる。
- 1891年、100万ボルトまで出力可能な高圧変圧器を発明する。
- 1893年、無線トランスミッターを発明する。
- 1898年、点火プラグの米国特許を取得し、無線操縦特許を取得してニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで無線操縦(ラジコン)の船舶模型を実演した。
- 1901年、J・P・モルガンの援助により、ロングアイランドのショアハムに高さ57メートルの無線送信塔「ウォーデンクリフ・タワー」を建設開始し、1905年に完成するもモルガンとの関係悪化により資金繰りが悪化し研究を中断する。
- アメリカ合衆国が第一次世界大戦に参戦すると、タワーは新しいオーナーと鉄鋼会社の契約に基づいて1917年に撤去された。
- 1928年、フリーバー(Flivver)と言う名称の「空中輸送装置」の特許を得たが、これは垂直離着陸機(ティルトローター式)の最初期に当たる。
- 数トンの重量に及ぶとされる彼の発明品や設計図は「アメリカ軍とFBIが没収した」「ユーゴスラビアを通じてソ連の手にも渡った」と街談巷説されたが、実際はFBIの押収後に複製されて母国に返還された。原版はベオグラードのニコラ・テスラ博物館に保管され、2003年にユネスコ記憶遺産に登録された。
二コラ・テスラの伝記映画
「テスラ」
主演:イーサン・ホーク
日本公開:未定(米国では2020年8月21日公開&配信予定)
あらすじ:主人公であるテスラの交流電気とエジソンの直流電気と対立。無線送信を実現するための奮闘。アメリカ大財閥モルガンの娘との恋愛を描く物語。
予告編では、モルガンの娘アンがノートパソコンを使用するシーンや、エジソンがスマートフォンをいじっているシーンがあり、その時代にはないはずなのに。。。とても気になります!!
「エジソンズ・ゲーム」
主演:ベネディクト・カンバーバッチ
日本公開:2020年6月19日(金)
あらすじ:19世紀のアメリカ。トーマスエジソンの発明した電気により「電気の時代」の幕開けとなる。若手発明家テスラは、交流電気をエジソンに提案するが相手にされなかった。
実業家ウエスティングハウスは実用的で安価な”交流電気”に目を付け、トーマスエジソンの”直流電気”と電気の供給権をめぐり衝突する。
勝つためならルール無用、歴史を変える世紀の覇権争いの物語。
二コラ・テスラのまとめ
電気を発明したエジソンですが、二コラ・テスラの交流電気のお陰で、全世界は便利でより良い生活を送る事ができていますよね。
エジソンの直流電気テスラの交流電気の覇権争いと言われたそうですが、これは誰がみてもテスラの勝利です。
しかし、テスラよりエジソンの方がネームバリューが高いのはなぜでしょうか。不思議でなりません。
映画「テスラ」の公開が待ち遠しいです。
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